皆様からのお問合せの多い質問をまとめてみました。


1. 醤油の歴史について

Q. 醤油のルーツは何ですか?

A. 醤油の原型は、古代中国から伝わった「醤(ひしお)」だとされています。これは肉や魚、穀物などを塩漬けにして発酵させた保存食でした。
その後、鎌倉時代に紀州(和歌山県)の禅僧が味噌の製造過程で生じる液体(たまり)の美味しさを発見し、それが現代の醤油へと発展したと言われています。
 

Q. 醤油が一般家庭に普及したのはいつ頃ですか?

A. 江戸時代の中期以降です。それまでは高級品でしたが、江戸近郊の野田や銚子で醤油造りが盛んになり、江戸の食文化(蕎麦、握り寿司、天ぷらなど)の発展とともに、庶民の味として定着しました。
 


2. 醤油の種類について

Q. 醤油にはどのような種類がありますか?

A. 日本農林規格(JAS)では、主に以下の5種類に分類されています。

種類 特徴 主な用途
濃口(こいくち) 最も一般的。香りと色のバランスが良い。 万能(煮物、かけ醤油など)
淡口(うすくち) 色が淡く、素材の色を活かせる。実は塩分は高め。 お吸い物、煮浸し
たまり ほとんど大豆のみで作られ、旨味が濃厚。 刺身、照り焼き
再仕込み 醤油で醤油を仕込む贅沢な作り。色が非常に濃い。 刺身、冷奴
白(しろ) 色が非常に淡く琥珀色。糖分が高い。京料理でよく使われる。 茶碗蒸し、お吸い物


Q. 「本醸造」とは何ですか?

A. 蒸した大豆と炒った小麦に麹菌を加え、食塩水の中で発酵・熟成させる伝統的な製法のことです。
日本で生産される醤油の約8割がこの本醸造方式です。
 

Q. 「うまくち」とラベルに書かれていますが、これはどんな醤油ですか?

A. 実は「うまくち」は、国の規格(JAS)で決まった種類(濃口・薄口など)ではありません。
主に西日本、特に九州地方で好まれる味(九州醤油)を表す言葉です。

一般的に、基本となる濃口醤油に、砂糖や甘味料などで「甘み」を加え、さらに「うまみ」を補強して、口当たりをまろやかに美味しく(うまく)仕上げたものを指します。九州の家庭で使われているのはこの「うまくち」タイプがほとんどです。
煮物などに使うと旨味と甘みが加わり、味が決まりやすくなります。
 

Q. 「だし醤油」と普通の醤油は何が違うのですか?

A. だし醤油は、醤油に昆布や鰹節などのだしの旨味、甘みを加えたものです。「めんつゆ」も近い調味料です。
普通の醤油より塩分が控えめなことが多く、保存性が少し低いため、開封後は早めに使い切るのがコツです。
 


3. 醤油の保存について

Q. 開封後の醤油はどこに保存すればいいですか?

A. 冷蔵庫(10℃以下)での保存をおすすめします。醤油は空気に触れると酸化が進み、色が黒くなったり風味が落ちたりします。冷蔵庫に入れることで、この劣化スピードを遅らせることができます。
 

Q. 賞味期限が切れても使えますか?

A. 賞味期限は「美味しく食べられる期限」です。未開封で正しく保存されていた場合、期限を過ぎてもすぐに害があるわけではありませんが、風味が落ちている可能性がありますので、「照り焼き」など、しっかり加熱して濃い味をつける料理に使うのがおすすめです。色が極端に黒くなっていたり、嫌な臭いがする場合は使用を控えてください。
 

Q. 醤油の表面に白い膜のようなものが浮いていますが、これは何ですか?

A. それは「産膜酵母」という酵母の一種である可能性が高いです。無害ではありますが、醤油の風味を損なうため、キッチンペーパーでこして、煮物などの加熱料理に使いましょう。嫌な臭いがする場合は使用を控えてください。
 

Q. 醤油はコンロの近くに置いておいても大丈夫?

A. NGです! 醤油は「熱・光・空気」に弱く、特に高温になりやすいコンロ付近では酸化が進んで色が黒くなり、風味も落ちてしまいます。 開封前は冷暗所、開封後はできる限り冷蔵庫で保管しましょう。シンク下よりも冷蔵庫の方が、開けたての香りが長続きします。
 


4. 醤油の味や成分について

Q. 淡口(うすくち)醤油は色が薄いので、塩分も低いのですか?

A. いいえ、実は逆です。淡口醤油は、料理の素材の色を活かすために、塩分濃度を濃口よりも1割ほど高く(約18〜19%)しています。少量で味が付くのが淡口醤油の特徴です。

タケシゲ醤油にはうすくち醤油「白雪」があります。美味しい活用法を紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
うすくち醤油で魚を焼いたら目からウロコが落ちた
 

Q. 減塩醤油は味が物足りなく感じます。

A. 減塩醤油を使うときは、「足す」のがポイントです。

  • レモンやカボスなどの「酸味」を足す
  • 生姜やニンニク、大葉などの「薬味」を足す。
  • カツオや昆布、椎茸などの「だし」を足す。

こうすることで、塩気が少なくても満足感を得やすくなります。

タケシゲ醤油の「にんにくポン酢(塩分約8%)」や「ニワカそうす(塩分約6%)」は、非常に塩分が低いのですが、とてもおいしいと評判です。減塩をお考えの方はぜひお試しください。

 

Q. 料理で醤油の香りを活かすコツは?

A. 野菜炒めや焼きうどんなど香りを楽しみたい料理なら、仕上げに鍋肌から入れるのがベストです。ジューッという音とともに醤油が少し焦げることで、香ばしさが一気に引き立ちます。
 

Q. 醤油に含まれる「旨味」の正体は何ですか?

A. 主に大豆のタンパク質が分解されてできたアミノ酸(グルタミン酸など)です。これに小麦の澱粉が変化した「甘味」、食塩の「塩味」、発酵過程で生まれる「有機酸(酸味)」や「アルコール(苦味)」が複雑に混ざり合い、深い味わいを作り出しています。
 

Q. 醤油の香りは何種類くらいあるのですか?

A. 醤油の香り成分は300種類以上にのぼると言われています。バラの花や果物、コーヒーのような香り成分も含まれており、加熱することでさらに香ばしい食欲をそそる香りに変化します。
 


5. 甘さが魅力!「九州醤油」のヒミツ

Q. どうして九州は醤油は甘くなったの?

A. 九州醤油が甘くなった理由は、主に2つあると言われています。

  • 歴史的背景: 江戸時代、長崎の出島を通じて貴重な「砂糖」がいち早く手に入りやすい環境にありました。当時は砂糖をたっぷり使うことが最高のおもてなしであり、その名残で醤油も甘くなっていったという説があります。

  • 地域の気候と仕事: 九州の温暖な気候では、体力を消耗しやすいため体が糖分を欲したこと、また漁師さんが海の上で効率よくエネルギー補給をするために、塩分と糖分が同時に摂れる甘い味付けが好まれたとも言われています。


Q. 九州醤油を甘くしているのは何ですか?

A. 「砂糖」や「水あめ」「ステビア(甘味料)」などを加えています。これにより九州醤油に独特のコクとまろやかな甘みが生まれます。

 

Q. 本州の醤油と九州の醤油、具体的に何が違うの?

A. 一番の違いは「甘み」と「塩気の感じ方」です。

比較項目 九州醤油(うまくち) 本州の濃口醤油(本醸造)
味の印象 まろやかでコクのある甘み キリッとした塩気と醤油本来の香り
とろみ 少しとろっとしている さらさらしている
合う食材 脂の乗った魚、鶏肉、根菜 赤身の魚、豆腐、そば


Q. 九州醤油での味付けで気をつけることはありますか?

A. 最大のポイントは「砂糖やみりんを減らせる」ことです。
醤油自体にしっかり甘みがあるので、煮物などを作る際は砂糖を控えめにすると、失敗せずに美味しいコクが出せます。


Q. 九州醤油と相性の良い料理メニューはありますか?

A. 特におすすめの「鉄板メニュー」はこちらです。

  • 卵かけご飯(TKG):専用の醤油を買わなくても、九州醤油だけでも絶品になります。

  • 鶏の照り焼き、筑前煮:鶏肉との相性は抜群です。照りとツヤが綺麗に出やすく、冷めても味がしっかり残るのでお弁当にも最適です。

  • 馬刺し、お刺身:特にカンパチ、ブリ、中トロなどの脂が多い魚に。

  • お餅:砂糖醬油のような甘さが、焼いたお餅にぴったりです。


Q. 九州醤油が引き立つ「これぞ!」という使い方はありますか?

A. ぜひ試していただきたいのが、脂の乗ったお刺身です。
ブリやタイなどといった九州の地魚は身が締まって脂が乗っています。サラサラした醤油だと脂に弾かれてしまいますが、とろみのある九州醤油は脂にしっかり絡み、甘みとコクが魚の旨味を最大限に引き立ててくれます。

タケシゲ醤油には、さしみの種類ごとに合う醤油があります。詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

さしみに合うタケシゲ醬油を比べてみました
 

Q. 九州醤油がどうしても甘過ぎて苦手です。

A. 九州醤油が「少し甘すぎるかも…」と感じた時は、普段お使いの醤油(本醸造)と「1:1」で混ぜてみてください。いつものお醤油にマイルドなうまみが加わり、さらに美味しくなるかもしれません!

営業日カレンダー

2026年3月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
2026年4月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
ホーム
トップ